価値ある研究成果を世に残し
基礎研究の発展に挑み続けたい
普段のお仕事内容を教えてください
標的アイソトープ治療や超高線量率がん治療、金ナノ粒子等の放射線増感剤を用いた放射線がん治療の作用機序解明を目的とした基礎研究に取り組んでいます。最終的な目標は、放射線物理、放射線化学、放射線生物という幅広い領域にまたがる現象を解明することです。QSTの研究職の特徴として、IAEA CRP(国際原子力機関の協力研究計画)に参画する等、国内だけではなく国際的な共同研究も展開しています。
これまでにQSTでどのような仕事を経験しましたか?
博士号取得後、ずっと千葉地区で研究職をしています。そのため、他の仕事の経験はありません。これからも研究現場にいたいと思っています。
QSTに入った理由・決め手は何でしたか?
現在の上司に誘ってもらったことがきっかけです。企業からの内定もあり、給与等の待遇はQSTよりも良かったのですが、任期付きという現場で自分の力を試してみようと思いQSTに入りました。
QSTを知ったきっかけや、当時の印象について教えてください
学生時代、QSTが前身の放射線医学総合研究所(放医研)だった頃から、重粒子線がん治療装置「HIMAC」を利用した実験に携わってきました。研究室の先輩方も放医研で実験をしていたので、大学4年時の研究室配属当初からQSTは身近な存在でした。
当時は、宇宙や放射線生物などの分野で国内外から多くの研究者が来所し、実験を行っていました。学会などでも「HIMAC」の名前を聞くことが多く、放医研は放射線影響研究のいわば「聖地」のような印象でした。
入職前と入職後のギャップはありましたか?
QSTが誕生した1年後に入職しましたが、入職前から現在にかけて、研究環境が年々厳しくなっていることを実感しています。予算状況が厳しく海外出張が難しくなったり、放射線影響研究の拠点ともいえる「NASBEE」の停止やHIMACの共同利用研究の終了が予定されていたりという現実に直面しています。かつての「聖地」のような煌びやかなイメージとのギャップに戸惑いもありますが、新たな競争力を自ら創り出す試練のフェーズなのだと捉えています。
日々の仕事で心がけていることはありますか?
研究論文の評価指標であるh-indexやFWCIなどを伸ばすことを最優先とし、研究成果を上げられるように心がけています。研究の成果は客観的に評価されるものであるため、常に分野や自分の立ち位置を客観視できるように気をつけています。また、どんな仕事も自分一人では成し遂げられないため、周囲との連携も大切に日々の研究に取り組んでいます。
QSTでの働きがいを教えてください
国際会議等の場で、「あの論文読んだよ~」と声をかけてもらえると嬉しいです。自分も、読み込んだ論文の著者を見かけたときは、歴史上の人物に出会えた気持ちになります。そういった偉大な先人に少しでも近づけていると実感できることは、研究者としてのやりがいだと思います。
仕事で得られた達成感や、嬉しかったことなどがあれば教えてください
最近では国内外問わず、学会に招待講演者として呼ばれることも多くなってきました。これは、自分の書いた論文が評価されてきており、認知度が上がってきていることの証だと思います。自分の専門分野の発展に貢献できたということを実感し、嬉しく思います。
逆に難しかったことや、失敗してしまったことはありますか?
新しい分野の実験に取り組むときは、お作法や常識、言語がこれまでとは全く違うので、適応するのに少し時間がかかりました。また、うまく行くことの方が稀なので、大体失敗しています。
QSTに入ってから、成長できたと思うところを教えてください
色々な国の人と接することが増えました。スムーズに関係を築くために、世界史やスポーツ、芸術などを勉強しています。それなりに知識の幅が広がったこともあり、最近では初対面の人でも話題に困ることはなくなってきました。
ご自身が、QSTで目指している未来はありますか?
基礎研究の現場はかなり厳しい状況にあると思いますが、そのような中でも専門分野の発展に貢献したいです。将来の若手研究者みんなが読むような論文を書き、「いつか著者本人を見てみたい」と思ってもらえるような人物になりたいです。
QSTはどんな職場だと思いますか?
グループによって、雰囲気は全く異なります。自分の周りは昭和から平成初期の体育会系の名残のある雰囲気です。人とのつながりを重視し、筋を通すことを大切にしています。
プライベートとの両立のために工夫していることはありますか?
プライベートを最優先しています。ですので、仕事が犠牲になることもしばしばありますが、周りの人たちに助けてもらいながらなんとかやっています。そういった意味では、自分の場合はあまり両立できていないと思います。
休日の過ごし方を教えてください
子供と一緒に電車を眺めたり、御朱印を集めたり、スポーツ観戦をしたりしています。
一日の流れ
平均的な勤務日の
一日の流れをご紹介します。
-
6:30
起床
-
8:00
子供の送り
-
8:30
出勤
-
12:00
食堂で昼食
-
16:00
退勤
-
16:30
子供の迎え
-
18:00
夕食、入浴など
-
20:00
一旦就寝
-
22:00
ジムでトレーニング
-
23:30
テレワーク
-
2:30
就寝
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