最先端装置の管理技術を磨き
放射線がん治療の発展に貢献したい

藤森 康平 技術職 2024年入職
技術職職員

普段のお仕事内容を教えてください

QST病院での、重粒子線がん治療装置「HIMAC」の品質管理が主な業務です。HIMACは1994年の治療運用開始から現在まで多くの患者さんに治療を提供してきましたが、経年劣化等により機器トラブルが発生する可能性もあります。こうしたトラブル対応やメーカーとの調整を行いながら、安定した治療を提供し続けられるように日々の品質管理を行っています。

また、当院では一般的な光子線治療も行っており、高精度治療における治療計画や線量検証なども当室が担っています。

その他、新規医療機器のコミッショニングや精度管理、運用フローの構築も、他部署と連携しながら実施しています。

これまでにQSTでどのような仕事を経験しましたか?

2022年の入職時は医療職として採用され、約2年間にわたり臨床現場で放射線照射を担当し、がん治療の提供に直接貢献しました。

その後、医学物理士資格を取得し、光子線治療装置の更新に伴う品質管理体制の構築や臨床業務を専任で担う技術職の人材として2024年に採用され、現在は治療精度と安全性の向上に寄与しています。

楠本 多聞の仕事風景

QSTに入った理由・決め手は何でしたか?

前職の上司(放射線技師)からの紹介がきっかけでした。前職では放射線治療に従事していましたが、配置替えにより治療業務から離れることになり、今後のキャリアについてその上司に相談したところ「QSTなら重粒子線治療も学べ、ここ以上に良い環境はない」と強く勧められました。

より高度な専門知識を身につけ、最先端のがん治療に携わりたいという思いから応募し、現在に至ります。

QSTを知ったきっかけや、当時の印象について教えてください

学生時代の認識では、QSTの前身である「放射線医学総合研究所」は放射線技師の教科書にも掲載され、日本の放射線医療の中核を担ってきた歴史的な組織という印象でした。

当機構で放射線治療に携わるようになった現在も、QSTは当分野を先導するリーダー的存在であると強く感じています。

入職前と入職後のギャップはありましたか?

放射線治療の分野には「残業が前提」というイメージがあり、特にQSTは研究機関ということもあってより過酷な労働環境を想像していました。

しかし、実際にはフレックスタイム制など、自分のペースで効率的に働ける制度が整っており、むしろ非常に働きやすい職場だと感じています。

日々の仕事で心がけていることはありますか?

私たちの業務は、医療職のスタッフが安心して照射ボタンを押せるよう、機器の精度管理を徹底し、適切な運用フローを構築することです。

これらの仕組みが確実に機能することで、患者さんに良質な医療を提供できます。そのため、常に自分たちの業務の先に患者さんがいることを意識しながら日々の仕事に取り組んでいます。

楠本 多聞の仕事風景

QSTでの働きがいを教えてください

QSTには、国内でも数少ない重粒子線治療設備に加え、一般的な光子線治療設備も整備されており、放射線治療分野を包括的に学べる環境があります。

また、当分野をリードする立場として、大規模プロジェクトへの参画や他施設の監査など、他では得られない貴重な経験を積むことができ、専門性を高めながら医療の発展に貢献できる点に大きな魅力を感じています。

仕事で得られた達成感や、嬉しかったことなどがあれば教えてください

新規治療装置の臨床使用を大きなトラブルなく円滑に開始し、運用体制を確立したことで、病院長より労いのお言葉をいただいたことが何よりうれしかったです。また、治療計画の立案も行っているため、自分の作成した計画で治療を受けた患者さんが3ヶ月後、1年後の診察でも再発なく健やかに過ごされていることをカルテで見かけると、安心感と達成感が得られます。

逆に難しかったことや、失敗してしまったことはありますか?

使用経験のない機能を試した際、予期せぬバグにより該当患者さんの治療計画データを一時的に損失してしまいました(幸い復旧できました)。

原因は、本来であればテストデータで検証すべきところを、本番データで試してしまったことでした。再発防止のため、現在は検証手順を徹底して守っています。

QSTに入ってから、成長できたと思うところを教えてください

入職当初は上司の指示に従って業務を進めていましたが、経験を重ねるにつれて様々な業務を任されるようになり、主体的に課題を解決する力を身につけられました。

特に新規治療装置の導入時には、自ら主導して必要項目の洗い出しからコミッショニング計画の策定までを行い、関係部署と連携しながら円滑なリリースを実現しました。この経験を通じて、計画力・調整力・実行力を大きく伸ばすことができたと考えています。

ご自身が、QSTで目指している未来はありますか?

QSTで治療を受ける患者さんは、最先端の医療に大きな期待を寄せていらっしゃいます。2人に1人が「がん」と診断されるこの時代に、患者さんが安心してより良い治療を受けられるよう、品質管理の中核を担う人材となれるよう努めていきたいです。

さらに、技術職としての専門業務に加え、研究活動にも積極的に取り組み、臨床現場で得た知見を研究に活かし、医療技術の発展に貢献していきたいと思っています。

QSTはどんな職場だと思いますか?

部署や分野を超えた交流が盛んに行われており、QST全体が一つの大きなゼミのような雰囲気です。

さらに、海外から学びに来る研究者も多く、昼食を共にしたり談話したりと、非常にアットホームで国際的な職場環境だと感じています。

楠本 多聞の仕事風景

プライベートとの両立のために工夫していることはありますか?

急ぎの業務は、必要に応じて残業してでも確実に完了させています。一方で、プライベートでは仕事のことを一切考えず、オンとオフをしっかり切り替えるようにしています。

休日の過ごし方を教えてください

土日が休みのため、うち1日はジムなどの趣味や家事に充て、もう1日は買い物や外出を楽しんでいます。

酒井 克旗の仕事風景

一日の流れ

平均的な勤務日の
一日の流れをご紹介します。

  • 6:50

    起床

  • 8:20

    出勤・メールチェック

  • 8:30

    朝会

  • 9:30

    会議

  • 10:00

    品質管理・臨床業務

    • 報告書の作成、品質管理プログラムの作成やトラブル対応
  • 12:00

    お昼休憩

  • 13:00

    品質管理・臨床業務

    • トラブル対応や治療計画、治療終了後に検証業務
  • 18:00

    退勤

    • 週1の治療室当番の場合は21:00まで業務
  • 20:00

    帰宅

  • 1:00

    就寝

求職者へのメッセージ

メッセージ

求職者へのメッセージ

QSTの技術職としての最大の資本は、自らの技術そのものです。だからこそ、QSTで何をやりたいか、どのように成長したいかを明確に持っている方に来ていただきたいと思います。

私自身、最初は医療職として入職しましたが、当初から現在の技術職を目指し、業務の傍ら学習を続けてきました。QSTには、このように学びながらキャリアを築けるチャンスが豊富にありますので、ぜひ目標を持って挑戦していただきたいです。

QSTで共に技術を磨き、可能性を広げていきましょう。

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